【まとめ】仮想通貨は詐欺?今まで起きた仮想通貨 詐欺について
2022年5月12日
仮想通貨が登場してから十数年。世間ではまだ「仮想通貨 危険」や「仮想通貨 詐欺」といった印象を持たれている方も少なくないでしょう。しかし、実際のところ仮想通貨で利益を出している人がいるのもまた事実です。
では、なぜこのような印象が拭えないのか。それは仮想通貨に関連する事件のインパクトが非常に大きいからです。今回は仮想通貨をめぐる事件をご紹介し、今後どのように仮想通貨と向き合っていくべきか解説していきます。
大規模な仮想通貨詐欺事件
仮想通貨を形作る「ブロックチェーン」の技術は非常に強固なものです。一方で、仮想通貨を管理する取引所の体制やセキュリティ面に関してはまだまだ未成熟なのも事実です。そんな管理体制の甘さを利用した実際の事件を2つご紹介します。
1.映画『トラスト・ノー・ワン』より
まずご紹介するのは、カナダで実際に起きた大規模な仮想通貨事件。この事件をドキュメンタリー映画にした『トラスト・ノー・ワン』が、3月からNetflixで公開されています。
事件の概要を簡単にお伝えしましょう。カナダで最大手の仮想通貨取引所のCEOが、訪問先のインドで急死します。そこで問題になったのが、仮想通貨を引き出すパスワードをそのCEOしか知らなかったことです。これにより約1億9,000万ドル(当時のレートで約210億円)が引き出せなくなり大騒ぎとなりました。
真偽のところは不明ですが「実はCEOは存命で、これは仮想通貨を利用した詐欺ではないか?」との声もあり、映画化は火に油を注ぐ形となりました。
2.コインチェック 事件(NEMの流出)
二つ目の事件は「コインチェック事件」です。こちらは記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。最近では、広告を目にする機会も増えてきたかと思います。
この事件の概要はこうです。2018年1月に日本の仮想通貨取引所「Coincheck」がハッキングされ、「NEM」と呼ばれる仮想通貨が流出しました。被害総額は、およそ580億円と莫大であったため、連日報道されていました。
問題となったのは仮想通貨の保管方法です。コストが抑えられるオンラインでの管理であったために、外部からの不正なアクセスを許してしまったと考えられています。これを受けて仮想通貨に対する印象はガタ落ち。「仮想通貨は危ない、詐欺だ」と考える人も増加しました。
仮想通貨は詐欺?避けるべきか?
では、仮想通貨は避けるべき詐欺商材なのでしょうか。実のところ「詐欺」と一言で片付けるのは時期尚早です。理由は二つあります。
一つは、人は「新しいもの」、「よくわからないもの」を詐欺や嫌うべき対象とするためです。今では珍しくない「クラウドファンディング」も名前が出始めた当初は「詐欺だ」と騒がれていましたよね。それと同じです。
二つ目は、技術が違うだけで窃盗・盗難といったことはどこにでも発生しうるためです。例えば、戦後最大の強奪事件の「3億円事件」。オフラインでこれだけの現金を盗まれることもあるのです。
かといって、安易に仮想通貨へ一極集中するのはリスクが高すぎます。現時点では個人個人が身を守るためのリスクヘッジを行い、仮想通貨と向き合っていく必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回取り上げた事件は、特に規模も大きくご存じの方もいらっしゃったかもしれませんね。かなり認知度は高まってきたとはいえ、仮想通貨に対する風当たりはまだまだ強いでしょう。しかし、その分可能性も秘めています。この記事をきっかけに仮想通貨との向き合い方を模索してみてください。