自家用ヘリとして買えるもの、買い方

自家用ヘリとして買えるもの、買い方

2018年9月11日

自家用ヘリは、限られた人だけが購入できる魅力的な乗り物です。そんな自家用ヘリを買いたい方も、いるのではないでしょうか。

しかし、ヘリコプターの購入は一般的ではないので、どのように買えばいいのかわからない方もいるかもしれません。ここでは、自家用ヘリについて詳しいことをお伝えします。興味のある方はしっかりチェックしてください。

ヘリコプターは便利な乗り物

ヘリコプターは「回転翼」というプロペラを持っているので、後ろに進んだり空中で停止したりできます。このように、飛行機では決して真似できない動きを可能にしたのがヘリコプターです

ヘリコプターは便利な機能性を備えていることからも、様々な場面で使用されています。例えば、災害が起こった際に人命救助に使われることもあります。

ヘリコプターが空中で停止しながら人助けをしているシーンを、テレビで見たことがある方もいるでしょう。空中で停止している状態を「ホバリング」と言いますが、このホバリングは難易度の高い技術となっています

ホバリングする場合、両手両足全てを使用しながら三つの舵をコントロールしなければなりません。初めのうちは操作になれない分、苦戦することもあるでしょう。ですが、キャリアを積めば感覚をつかめてくるので、トレーニング次第でホバリングができるようになります。

ホバリング訓練

自家用ヘリを操縦できる免許

ヘリコプターの免許には事業用操縦士の免許や定期運送用操縦士の免許、自家用操縦士の免許などいくつかあります。そのうち、自家用ヘリを購入して乗りたい場合は自家用操縦士の免許を取らなければなりません。このライセンスを取ると、飛行クラブに入ってフライトを楽しんだりヘリコプターを買ったりすることが可能です。

資格を取るには日本のパイロットスクールに通う以外に海外のスクールに通うという方法もあります。海外のパイロットスクールでは、費用や時間をカットして免許が取得できるので、アメリカやカナダなどへ行って免許取得を目指す方も多くいます。そこで、海外で免許を取った場合、日本でヘリコプターを操縦できるのか気になる方もいるかもしれません。

アメリカやカナダをはじめ、国際民間航空条約に入っている国で免許を取った方であれば、国内免許に切り替えることが可能です。ですが、切り替えの際には何点か気をつけることがあるので、予め理解しておく必要があります。

詳しく知りたい

ヘリ免許の種類

国内免許に切り替える方法

日本で免許を取る場合、航空気象や航空工学、航空法規、空中航法、空中通信の5科目の学科試験に通らなければなりません。海外で免許を取った方であれば、航空法規に限り受験する必要があるので、免許を切り替える方は忘れずに受験しましょう。

次に、日本でヘリコプターを操縦する場合、海外で免許を取った方でも、国内の資格条件をクリアしなければなりません。ちなみに、国内のヘリコプター自家用操縦士の条件は、17歳以上であることと飛行時間がトータルで40時間以上あることです

また、パイロットが飛行した時間を記録するもので、「ログブック」というものがあります。ログブックは、日本と海外では表記方法が異なるため、たとえ海外で免許を取った方でも、日本における形式を満たしていないケースがあります。ですから、日本で免許を切り替える場合には、国土交通省航空局から出ているログブックを手に入れ、受験前に必要事項を書くようにしましょう。

自家用ヘリ・その1「ピストンヘリ」

自家用ヘリを買う場合、ヘリコプターには様々な機体があるため、どれが購入できるのか悩むこともあるかもしれません。自家用ヘリとして買えるものは、ピストンエンジンを単発で搭載した機種(ピストンヘリ)や、タービンエンジンを単機積んだ機種(タービンヘリ)があります。

ピストンヘリとして最も有名なのは、ロビンソン・ヘリコプターのR22とR44です。この二つは、自家用ヘリとして日本だけでなく、世界の至るところで利用されています。R22は二人乗りで、値段は諸費用をあわせると約3500万円です。維持費がそこまでかからないので、自家用ヘリとしてだけでなく、世界各国のパイロットスクールでトレーニングのために使われています。

一方、R44は1990年に作られて以来、4人用の自家用ヘリとして人気となった機体です。タービンヘリの性能をピストンヘリに乗りながら味わえるのが、R44の魅力です。金額は諸費用込みで、およそ6000万円かかります。

R44

 

自家用ヘリ・その2「タービンヘリ」

タービンヘリは、パワフルなエンジンが搭載されており、またの名を「ジェットヘリ」と言うこともあります。タービンヘリの代表的なものとして、エアバス・ヘリコプターズEC120コリブリや、ロビンソン・ヘリコプターR66などが挙げられます。

EC120コリブリは、低コストを重視して作られた5人乗りの機体です。飛行時の騒音が小さいので、 快適にフライトを楽しめるのが魅力です。購入する場合、トータルで1億円以上かかるので予め理解しておきましょう。

また、EC120コリブリは自家用ヘリ以外にも、ローコストの訓練機としても使われています。ロビンソン・ヘリコプターR66は、R44をさらにグレードアップした5人乗りのヘリコプターです。この機体は諸費用を全て合わせて、1億3000万円から販売されています。荷物室は、スーツケースやゴルフバッグが入るほどのスペースがあるため、荷物をたくさん抱えて移動する場合にはR66は役に立つでしょう。

機体の購入後にかかる費用

ヘリコプターを購入する場合、機体を購入する以外にも様々な面でお金はかかってきます。

お金

燃料代

ヘリコプターを運転するのに欠かせないものです。燃料代といっても、購入する機体により変動があります。例えば、ロビンソンR22で年間100時間飛行した場合、かかる燃料代はおよそ80万円です。機体が大きくなれば、これよりも燃料代はかかってくるでしょう。

保険

自家用ヘリを購入する際に入る必要があります。保険料は、年間で約50万円かかるケースがほとんどです。

点検

ヘリコプターを所有する場合には、25時間点検と50時間点検をしなければなりません。この二つの点検は、あわせて10万円ほどになります。

検査

毎年耐空検査費用が必要になってきます。金額はおよそ55万円です。

このように、自家用ヘリを購入した後も、お金は様々なところでかかってきます。ですが、もしものことが起きないためにも、これらの出費は安全への投資として理解しておきましょう。

自家用ヘリの購入方法とは?

自家用ヘリが買えるのは、ヘリコプターの新品・中古を取り扱っている販売サイトです。パソコンやスマホがあれば、自宅にいながら購入手続きまで進めることができます。

はじめに、販売サイトを眺めながら好みの機体があるかをチェックします。その際、気になったものがあれば、電話またはメールで購入の意思があることサイトへ伝えましょう。仮に、好みのものがない場合でも販売サイトへコンタクトをとり、予算や使いみちなどを伝えてみてください。すると、希望に合った自家用ヘリを紹介してくれることもあります。購入したい機体が決まれば、販売サイトから詳細情報の案内が送られてくるので、それをよく確認して問題がなければ正式に購入手続きへ移ります。

購入の際には、書類をいくつか揃えなければなりません。必要書類としては、印鑑証明や住民票をはじめ、その他何点か用意するものがあるので忘れずに準備しましょう。

とりあえず販売サイトを眺めてみよう!

パソコンと男性の腕

自家用ヘリコプターを手に入れるのは、決して簡単なことではありません。しかし、免許を取り、ある程度お金に余裕があれば、所有することも可能です。

ネット上には、ヘリコプターを販売するサイトがいくつかあります。サイトを開いて気になった機体があれば、自宅にいながらでも購入手続きまで進められます。自家用ヘリに興味のある方は、まずは販売サイトをチェックすることから始めてみてください。

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ヘリコプターの種類

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